サイズの違う3枚を並べる — デュアルアーム1本 + シングル1本でトリプルモニター
PR — この記事にはアフィリエイトリンクを含みます。 レビューしている製品は、筆者が実際に購入して使用したものです。 使っていない製品に触れる場合は、その旨を明記します。 対価を受け取って特定の製品を推奨することはしていません。
揃っていないモニターを、揃えて並べる
理想を言えば、同じ型番のモニターを3枚並べるのが一番きれいです。 高さもベゼルの幅も色味も揃って、何も考えずに済みます。
現実には、そうなりません。 モニターは買い足していくものなので、世代もサイズも解像度もバラバラになります。
筆者の構成はこうです。
| 位置 | モニター | サイズ | 備考 |
|---|---|---|---|
| 左 | Philips 24E1N5500 | 23.8インチ WQHD | |
| 中央 | Philips 24E1N5500 | 23.8インチ WQHD | メイン |
| 右 | iiyama E2282HS | 21.5インチ フルHD | 後から追加 |
すべて横向き(ランドスケープ)です。
サイズも解像度も違う3枚を、付属スタンドで並べると高さが揃いません。 画面の下端を机に合わせると上端がずれ、上端を合わせると下端がずれる。 視線を横に振ったときに、行がずれている状態になります。
これを解決するのがモニターアームです。 「デスクが広くなる」という文脈で語られがちですが、 不揃いなモニターの高さを揃えられることの方が、実利としては大きいと感じています。
この記事が向いていない人
- 同じモニターを複数枚使う予定の方 — 純正のデュアルスタンドの方が安く、剛性も出ます
- ノートPC + 1枚の方 — アームは1本で足ります。この記事は3枚の話です
- 天板が中空(ハニカム構造)の机を使っている方 — 後述しますが、クランプ固定に向きません
アーム構成:デュアル1本 + シングル1本
3画面をアームで組む方法はいくつかあります。
- 3本腕のアーム1本 — 支柱1本から3方向。見た目はすっきりするが、選択肢が少なく高価
- デュアル1本 + シングル1本 ← 今回の構成
- シングルアーム3本 — 自由度は最大。ただし天板の縁を3箇所占有する(筆者は同シリーズのシングル品は未使用)
筆者は エレコムのデュアルアーム(2本腕、17〜32インチ対応、耐荷重9kg、ガス式、購入時 5,891円)で Philips 2枚を持ち、右の iiyama は家電量販店で別途買ったシングルアームで支えています。
この組み方の利点は、主役の2枚をまとめて動かせることです。 デュアルアームは支柱が1本なので、左と中央の相対位置が安定します。 右の1枚は独立しているので、使わないときに逃がすこともできます。
欠点は支柱が2本になることです。天板の縁を2箇所占有します。 これが後述する問題につながります。
クランプで確認すべき3点
1. 天板の厚み
クランプには対応厚の範囲があります。 「10〜50mm」のように書かれています。
筆者の天板は 30mm です。一般的な厚みで、たいていのアームの範囲に収まります。 ただし厚い天板は上限、薄い天板は下限で引っかかります。 特に薄い天板(15mm以下)は、対応範囲外になる製品があります。
買う前に定規で測ってください。 カタログスペックの中で、これが一番見落とされます。
2. 天板の構造と強度
厚みより重要なのが中身です。
安価な机には、表面だけ板で**中が空洞(ハニカム構造)**のものがあります。 これをクランプで締め付けると、表面が凹むか、最悪割れます。 モニターが2枚ぶら下がった状態で天板が負けると、被害は机だけでは済みません。
無垢材や合板の天板なら問題になりにくいですが、 不安なら当て板を挟むのが確実です。荷重が分散します。
3. クランプを付ける位置と、背面の余裕
筆者は背面にクランプしています。これが標準的な付け方です。
見落としがちなのは、机の背面に空間が要ることです。 クランプの下側の爪が天板の裏に回り込むので、 机を壁にぴったり付けていると、支柱が壁に当たります。
さらにアームは前後に動くので、可動域の分だけ壁から離す必要があります。 「アームにすれば机が広くなる」と言われますが、 奥行き方向には数cm失うというのが実際のところです。
モニター側の確認
VESA マウントの対応が要ります。多くは 75×75mm か 100×100mm です。
サイズの違うモニターを混ぜる場合、それぞれ規格が違う可能性があります。 片方が 100mm、もう片方が 75mm ということは普通にあります。 アーム側が両対応かどうかを見てください。
耐荷重は、スタンドを外した状態のモニター単体重量で判断します。 カタログの「質量」がスタンド込みの値になっていることがあるので注意が要ります。
エレコムのアームは耐荷重 9kg でした。 23.8インチクラスのモニターなら余裕がありますが、 27インチ以上や、湾曲した大型モデルを将来載せる可能性があるなら、 最初から余裕のあるものを選んだ方が買い直しになりません。
誰も書かない問題:クランプ式機器の場所の奪い合い
これが実際に一番困った点です。
デスク環境を整えていくと、クランプで天板の縁に固定する機器が増えていきます。
- モニターアーム(支柱2本)
- マイクアーム
- スピーカースタンド(クランプ式)
全部が同じ場所を要求します。 天板の縁という有限のリソースを奪い合う形になります。
しかもクランプ部には幅があるので、隣接して付けられません。 「ここに付けたい」と思った場所に既に別のクランプがある、ということが起きます。
対策として意識しているのは次の点です。
- 設置する順番を先に決める。後から足すものほど、位置の選択肢が狭くなります
- モニターアームを最優先で配置する。一番重く、一番動かしたくないものだからです
- 左右の端は空けておく。マイクアームやライトは、後から端に足すことが多い
先にすべてを紙に描いてから買うのが理想ですが、 現実には買い足していくので、アームだけは最初に位置を決めておくのが妥協点だと思います。
比較表
| 構成 | 天板の占有 | 相対位置の安定 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 3本腕アーム1本 | 1箇所 | 高い | 3枚とも同時に決め打ちできる人 |
| デュアル1本 + シングル1本 | 2箇所 | 主役2枚は高い | 後から3枚目を足した人 |
| シングル3本 | 3箇所 | 個別 | 配置を頻繁に変える人 |
| 付属スタンド | 面で占有 | — | 高さを揃える必要がない人 |
組んでみて分かったこと
良かった点
- サイズの違う3枚の高さが揃った。これが一番の効果。視線移動が楽になった
- モニターの下が空くので、机の面積が実際に使えるようになった
- 位置の微調整ができる。日によって座り方が変わっても合わせ直せる
- 使わない画面を逃がせる
気になった点
- 奥行きを数cm失う。壁付けができなくなった
- 支柱2本で天板の縁を2箇所占有する。後から付けたいものの置き場所が減った
- ガス式はモニターの重量に合わせた調整が要る。軽いモニターだと勝手に上がってきます
- ケーブルの長さに余裕が要る。可動させる前提なので、ぴったりの長さだと引っ張られます
まとめ
- モニターアームの本質は「机が広くなる」ことより、不揃いなモニターの高さを揃えられること
- クランプは 天板の厚み(実測)/ 天板の構造(中空は不可)/ 背面の余裕の3点を確認する
- モニター側は VESA の規格(75/100mm) と、スタンドを外した重量で耐荷重を見る
- クランプ式機器は天板の縁を奪い合う。 アームの位置を最優先で決める
- 後から3枚目を足すなら、デュアル1本 + シングル1本は現実的な構成
同じモニターを3枚揃えられるなら、それが一番きれいです。 揃えられないからアームを使う、というのが実際の動機でした。
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