2年後に2台目も同じものを買った — UGREEN Nexode 100W 4ポート
PR — この記事にはアフィリエイトリンクを含みます。 レビューしている製品は、筆者が実際に購入して使用したものです。 使っていない製品に触れる場合は、その旨を明記します。 対価を受け取って特定の製品を推奨することはしていません。
同じものをもう一度買う、という評価
製品レビューでいちばん信用できるのは、点数でも星の数でもなく、 その人がもう一度同じものを買ったかどうかだと思っています。
筆者は UGREEN の Nexode 100W 4ポート充電器を、2023年7月に買いました。 そして2025年4月に、2台目として同じ製品を買っています。
2台目を買うときは、当然ながら他の製品も見ました。 2年の間に選択肢は増えていて、より小さいものも、より安いものもありました。 それでも同じものにしたので、この記事はその理由を書いたものです。
ついでに書いておくと、価格は 7,272円 → 4,390円 に下がっていました。 同じ製品が2年弱で4割近く安くなっています。 GaN 充電器はまだ値動きの大きいカテゴリなので、急がないなら待つ手もあります。
この記事が向いていない人
- スマホ1台だけ充電できればいい方 — 100W は過剰です。もっと小さく安いもので足ります
- とにかく最小・最軽量を求める方 — 4ポートある時点で、単ポート製品より大きくなります
- ノートPCを2台同時にフル充電したい方 — 後述しますが、合計100Wでは足りません
「100W」を読み違えないための3点
ここが一番書きたいところです。この数字の意味を誤解すると、買ってから「出ない」と感じます。
1. 100W は「合計」であって、各ポートの値ではない
4ポートの合計出力が 100W です。1ポートあたり100Wではありません。
1台だけ挿せばそのポートに大きく配分されますが、 2台目・3台目を挿すと、内部で配分が変わります。 ノートPCを充電しながらスマホとイヤホンを挿すと、ノートPC側に回る電力は減ります。
これは製品の欠陥ではなく、マルチポート充電器すべてに共通する仕様です。 製品ページには「単ポート時 最大◯W」「2ポート同時 ◯W + ◯W」といった配分表が載っているので、 自分の使い方に近い行を見てください。合計値だけ見て買うと期待が外れます。
ポート構成も確認が要ります。 USB-C が何口で、USB-A が何口か。 USB-A は基本的に低出力側なので、USB-C の数が実質的なポート数です。
2. GaN かどうかは、性能ではなくサイズと発熱の話
GaN(窒化ガリウム)は、従来のシリコン素子より高い効率で動作させやすい半導体材料です。 充電器に使うと、同じ出力をより小さい筐体で、より低い発熱で出せます。
つまり GaN は「速く充電できる」技術ではありません。同じ出力なら小さく、熱くなりにくいという話です。 100W クラスは非 GaN だとかなり大きくなるので、この領域では実質的に必須と考えていいと思います。
発熱は寿命にも効きます。常時挿しっぱなしにする用途なら、ここは効いてきます。
3. 一番の律速はケーブルであることが多い
充電器が100W対応でも、ケーブルが対応していなければ出ません。
USB-C ケーブルには電流の上限があり、 5A(=最大100W級)を流すにはケーブル側に E-Marker というICが内蔵されている必要があります。 入っていないケーブルは 3A(=60W級)止まりです。
そして見た目では区別が付きません。太さでも長さでも判断できません。 パッケージか製品ページの表記を見るしかありません。
さらに紛らわしいのが、データ転送用のケーブルと充電用のケーブルは別物だという点です。 高速データ転送に対応した製品でも、電力側は 60W 止まりということがあります。 逆に、充電に強くてもデータは USB 2.0 相当、という製品もあります。
「充電器を買い替えたのに速くならない」という場合、疑うべきはまずケーブルです。
比較表
| 選択肢 | 出力の目安 | ポート | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 単ポート 20〜30W | 20〜30W | USB-C ×1 | スマホのみ。持ち歩き用 |
| 65W クラス 2ポート | 65W(合計) | USB-C ×2 | ノートPC1台 + スマホ |
| UGREEN Nexode 100W 4ポート | 100W(合計) | USB-C ×3 + USB-A ×1 | 机の上に据え置いて、複数台をまとめたい人 |
| 卓上大型(140W〜) | 140W〜 | 4〜6 | ノートPCを複数台、同時にフル充電したい人 |
価格は変動します。GaN 充電器は特に値動きが大きいカテゴリです。
UGREEN Nexode 100W 4ポートを2台使って
良い点
- 机の上の充電器が1個で済む。ノートPC・スマホ・イヤホン・モバイルバッテリーを1箇所にまとめられる
- 100W クラスとしては十分に小さい。GaN の恩恵がはっきり分かる
- USB-A が1口ある。古い機器のケーブルをそのまま使えるのは、地味だが効く
- 2年使って壊れていない。だから2台目も同じものにした
気になる点
- 合計100Wなので、ノートPCを2台挿すと明確に配分が落ちる。用途によっては上位機が要る
- プラグの形状と本体サイズの関係で、電源タップによっては隣の口を塞ぎます
- 負荷をかければ相応に温かくなる。GaN でも無発熱ではありません
- ポートがどれも同じ見た目なので、どこが高出力側か覚えていないと迷う
向いている人: 据え置きで複数台をまとめたい人。同じ製品を2台買った理由は、 結局のところ「不満が出なかったから」です。
一緒に見直すもの
充電器を買い替えるなら、ケーブルも同時に見直さないと効果が出ません。
- USB-C to USB-C ケーブル — 電力側の対応W数を確認してください。 筆者は取り回しの良いものを気に入って、同じケーブルを2本買っています
- データ転送も使うケーブル — 充電用とは別物として考えた方が確実です。 外付けSSDなどを繋ぐなら、転送速度の表記も見てください
- USB-C ハブ — ノートPC1本で電源と周辺機器をまとめるなら。 こちらもPD対応W数の表記を確認してください
- カーチャージャー — 車内は別途必要になります。 こちらは「2ポート合計◯W」という表記の読み方が、据え置き充電器とまったく同じです
まとめ
- 100W は合計値。 ポート数ではなく「同時に何を挿すか」で選ぶ
- GaN は速さではなくサイズと発熱の技術。100Wクラスでは実質必須
- 速くならない原因はケーブルであることが多い。 5A(100W級)には E-Marker が要る
- データ用ケーブルと充電用ケーブルは別物として扱う
- GaN 充電器は値動きが大きい。急がないなら価格を見ておく価値がある(2年で4割下がりました)
2台目に同じものを選んだのは、比較した結果というより、2年使って不満が出なかったからです。 ガジェットの評価としては、それが一番強い理由だと思っています。